歯石の除去はどうするべきか
Q. 歯石を自分でとるにはどうすればいいでしょうか?
A. 結論から言いますと、自分でとるのは非常に困難です。
巷では歯石除去グッズなど売られていますが、実際に私たち歯科医師や歯科衛生士がそのグッズを使っても満足に除去できないほど道具としても不十分ですし、私たちでも自分で自分の口の歯石を取るのは容易ではありません。耳かきや爪切りのようにはいかないのです。
Q. それでは歯ブラシでしっかりこすればとれるでしょうか?
A. これも無理です。なにより歯肉を痛めてしまいます。
歯磨きペーストにも歯石をとる成分は含まれていません。
では、歯石の除去はどうするかと言えば、答えはひとつ。歯科医院に来てください。我々にお任せください。
医院ではハンドスケーラーと超音波スケーラーというものを使って歯石を除去していきます。
しかし、そうやって歯石を除去しても徐々にまたたまっていくのです。
Q. 歯石をためないためにはどうすればいいでしょうか。
A. 歯石は歯垢が固まってできたものです。ですから歯垢をしっかりとっておけば歯石の発生は抑えられます。
Q. 歯垢をとるにはどうすればいいでしょうか。
A. それは丁寧な歯ブラシです。歯ブラシの注意点を挙げておきましょう。
- 歯垢がたまりやすいのは「歯と歯の間」「歯と歯肉の間」「歯の上のかむところ」です。ここを目指して磨きましょう。
- 4、5本まとめて磨くのではなく、1、2本づつ磨きましょう。
- あっちこっち磨くと磨き残しができがちです。奥から順番に磨きましょう。
- 力を入れて磨くのではなく、鉛筆や箸を持つように柔らかな力で回数で落とすつもりで。
- 先が開いた歯ブラシは寿命です。1ヶ月に1回は買い換えてください。
- 歯ブラシの届かないところ、歯と歯の間などはフロス(糸ようじ)や歯間ブラシも使ってください
どんなに歯ブラシの上手な人でもすこしづつ歯石はたまります。
3ヶ月に一度は歯科医院にて健診がてら歯石の除去を行ってください。
歯ブラシの方法を知りたい方や、自分のブラッシングがご自身にあっているかなどどんどんご質問ください。来院される際にはいつもお使いの歯ブラシ用具をお持ちになっていただくとより詳しく指導できます。